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それいけ!ドンくん
それいけ!ドンくん

筆者:ドンくん (FTM/20歳)
大学1年の時に性同一性障害の人と出会ったことで、今まで逃げていた『自分自身と向き合うこと』を始めて早2年。
大学3年となった今、就職活動の真っ最中!男として働きたい、何度も諦めそうになった夢を求めて
悩みながら、泣きながら、それでもネクタイ締めて説明会に参加する、そんな僕の凸凹就活体験記です!
<目次>

「女です」と言います。

こんなことを書くと卑怯と思われるかもしれませんが、僕は男として就職活動をしつつ、女としても就職活動を少ししています。といっても3社くらいなのですが。

最初の説明会のときに何となく雰囲気でダメそうかなと思ったことと、説明をするタイミングを逃してしまって、女扱いのまま選考が進んでしまったこと、そして性同一性障害を明かして男として就職活動をするのは危うい部分もあるので、やはり「女」と偽っても何とか保険(つまり内定)をかけておきたかったというのが正直な気持ちです。

きっと、女ですということは、ある意味嘘になります。
何となく重い気持ちを持ったまま、履歴書の一番最後に、女、と記入する。自分が分からなくなる気持ちが湧き上がってきます。
けれど、これも避けて通ってはいけない道なのかもしれないと自分を説得して、僕は女で選考に行っています。

もし僕が性同一性障害を明かさずに、「男みたいな女?」という立場で就職活動をしたらどんな結果を生み出すのか、僕は実際に見てみたいと思っています。
もちろん同じ企業というわけにはいかないので正確なデータにはなりませんが、とにかくやってみる、です。

ただ、レディースのスーツを着ているときは、電車に乗っていても、席に座っていても、何だかとてもイライラして、気持ちがへこんで、とても苦しくなります。
誰にも見て欲しくない気持ちでいっぱいになります。だから、これもまた大変です。

ときには履歴書に女と書いて、ときには履歴書に男と書いていると、自分が分からなくなります。
ある時僕がへこんで大学の友達に「やっぱり僕って男に見えないの?」と聞いたことがありました。
その子は「だって男でしょ」とだけ言いました。

ああ、そうなんだ。僕は頭でごちゃごちゃ考えすぎるくらい考えるけど、ただそれだけなんだよな、と思い知らされました。
でも、その子がそうやって思ってくれているのに、今更女として就活をしているなんて、僕は裏切り行為をしている気分になります。

僕は一体なんなのか、僕は一体なんなのか。
「だって男でしょ」
でもどうしてはっきり堂々と「男です」と言えないのだろう。どうして僕の「男です」はダメなのだろう。
何度覚悟をしても、何度決意を固めても、僕が一体なんなのかを考えなくなることはありません。

-続く

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