とにかく女の子の象徴的なものが嫌いなだけなんだと思っていた。
高校生の頃、「性同一性障害」という言葉を知り、それまでの違和感の謎がすべて解けた。
女として生まれたのに男として生きている人がいるという事実を知った時、未来が一気に明るくなった。
押さえつけていた感情を解放してもいいのだ、と思うことが出来、自己肯定感が増した。
20歳より男性としての生活をスタートさせる。
いきなり男としてアルバイトをしてみた。
ごく自然にそこに溶け込むことができて、本当の自分の居場所はここだったんだ、と感じた。
そうやって男性として生活し始めて8年目を迎えようとしている今、
自らカミングアウトをしない限り、戸籍上の性別がバレることはない。
男として生活していれば幸せなのに、なんで当事者として活動するの?
そう聞かれることもあるが、それが自分の使命だと感じているのでそうしているだけ。
運命の仲間と出会ってしまったから。
性同一性障害が認知され、受け入れてくれる人が多くなったこの時代に、
過去の自分を断ち切り、家族や友人を捨て、自分に嘘をついて生きていく必要などない。
「埋没こそがすべて」
そんな時代はもう終わりでいいと思う。
むやみやたらにカミングアウトをして歩く必要はないと思うけれど、
過去の自分がバレないようにびくびくしながら生きる必要だってない。
いつだってありのままの自分で勝負できる人でありたいと思う。
GIDであるが故に出会えた仲間との活動を通して気づけたことがたくさんあり、
そのおかげで今の自分が存在している。
GIDmediaを応援してくれる人たちも少しずつ増えて来ている。
だからこそ、「障害」という言葉に逃げることなく、真実と向き合い続け、
自分たちならではの活動をしていこうと思う。
未来は明るい、そう感じてくれる下の世代の当事者が1人でも増えることを願って。

![NPO法人GIDmedia[ジ-・アイ・ディ- メディア]は性同一性障害に関する講演(講演会、勉強会)及びイベント・交流会の開催を主な活動としています。](http://gidmedia.org/img/description.jpg)




